直接作用・間接作用・局所作用・全身作用・主作用・副作用

直接作用と間接作用

直接作用とは体の器官に対して直接的に働く作用のことである。
間接作用とは直接作用の結果、そこに繫がる器官に対して引き起こされる作用のことである。

直接作用は薬の作用の第一段階であるため1次作用、間接作用は第2段階であるため2次作用とも呼ばれる。

例:強心薬の一種であるジゴキシンは、心臓に作用して心収縮力、心拍出量を増加させる(直接作用)。その結果、血液の体内循環が改善されるため腎臓でのろ過量が増加し尿量が増える(間接作用)。

局所作用と全身作用

局所作用とは薬が特定の部位に限局して発揮する薬理作用のことである。
対して全身作用とは、薬がある部位から吸収されたあとに体内を循環して全身の器官に対して働く場合の作用のことである。

例:アミノグリコシド系の抗菌薬を経口で与えると消化管内で抗菌作用を示すが(局所作用)、筋注すると吸収された後に全身を回って抗菌作用を発揮するようになる(全身作用)。

主作用と副作用

主作用とはある薬がもつ薬理作用の中で、本来期待される作用のことを指す。
これに対して治療に関係ない、場合によっては治療の妨げとなる薬理作用のことを副作用という。

例:アトロピンは消化管運動抑制の作用をもつ(主作用)が、この効果を期待して投与したにも関わらずもう1つの作用である散瞳作用も現れた(副作用)
(注意:もし最初から散瞳作用を期待して投与した場合散瞳作用を副作用とは言わない)
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