ビタミンE「歴史・種類・構造・働き・欠乏症」

ビタミンEの歴史

1922年、アメリカのH.M.Evansは当時発見されていたビタミンA・B・C・Dを十分に与えている固体でも不妊症を発症することがあること、その固体に小麦胚芽油中に含まれるある脂溶性の成分を与えると不妊症が改善されることを発見した。1923年、B.SureはEvansが見つけた成分をビタミンEと名付けた。

ビタミンEの種類と構造

・α-トコフェロール
・β-トコフェロール
・γ-トコフェロール
・δ-トコフェロール

ビタミンEは、クロマン環に結合しているメチル基の位置によってα-トコフェロール, β-トコフェロール, γ-トコフェロール,δ-トコフェロールの4種類に分けられている。

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ビタミンDの化学的性質

4種類のビタミンE(トコフェロール)はいずれも淡黄色の脂溶性物質である。エステル型である酢酸トコフェロールは酸化に対して安定であるが、通常のトコフェロールは非常に酸化を受けやすく、酸化されると暗褐色になる。このトコフェロールの“酸化されやすさ”は生体内で非常に重要な役割を果たしている。

生体内の他の部分を酸化させない

ビタミンEが存在すると(ビタミンE自身は酸化されるが)生体内の他の部位を酸化せずにすむ。つまり、ビタミンEが身代わりとなって体の酸化を防ぐことができているというわけである。

ビタミンEの体の中での動き

ビタミンEは、十二指腸で胆汁と混合されてミセル化されて小腸で吸収される。
その後、キロミクロンと結合し、リンパ管に取り込まれて左鎖骨下静脈から全身循環に入り、各組織へと分布する。

ビタミンEの存在場所

ビタミンEは植物油やタラ肝油に多く含まれている。

欠乏症

ビタミンEの欠乏症として有名なのは以下の2つである。

・貧血
・神経障害

赤血球は過度の酸化を受けると外側の膜が破壊されてしまう。ビタミンEは抗酸化作用を持つため、普段は赤血球の酸化を防ぐ役割を担っている。従って、ビタミンEが不足すると赤血球を守るものがいなくなり、赤血球の外膜が破壊され貧血症状が起こる。

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