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腫瘍学
イブリツモマブチウキセタン(商品名:ゼヴァリン)の作用機序・適応・副作用・使用上の注意
【概要・作用機序】 難治性の悪性リンパ腫(低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫)の治療薬として、2008年1月に承認された分子標的薬の一種である。イブリツモマブチウキセタンは、CD20と呼ばれる標識タンパク質を持つガン(B細胞リンパ腫)細胞に対して特... -
有機化学
ヒュッケル則(芳香族性)
【ヒュッケル則(芳香族性)】 芳香族とは、環状不飽和炭化水素ののことであり、次のような化合物に代表される。 芳香族化合物は共役系でありπ電子が非局在化しているため、これらの化合物は比較的安定した状態を保つことができている。 この非局在化をう... -
有機化学
sp・sp2・sp3混成軌道
【混成軌道とは】 電子軌道とは、電子の動く領域のことを指す。混成軌道は、複数の電子軌道を「混ぜて」作られた軌道のことであり、実在はしないが有機化学の反応を考える上で都合が良い考え方であるため頻繁に用いられる。 【sp混成軌道】 sp混成軌道とは... -
物理化学
主量子数・方位量子数・磁気量子数
【主量子数】 電子殻であるK殻、L殻、M殻...に対応してK殻をn=1、L殻をn=2、M殻をn=3...とする。この時、nは主量子数を表しており、n=(1、2、3…)となる。言い換えると、主量子数というのは電子が存在する電子殻の種類を指しているのである。 【方位量子... -
薬理学
自律神経節刺激薬・自律神経節遮断薬の一覧と作用機序
【自律神経節刺激薬・自律神経節遮断薬とは】 自律神経節刺激薬とは、自律神経節のアセチルコリン受容体(ニコチン受容体)に作用して脱分極を引き起こし、神経衝撃を生じさせる薬物である。対して、自律神経節遮断薬とは、自律神経節のアセチルコリン受容... -
薬理学
【保存版】副交感神経遮断薬の一覧と作用機序まとめ
【副交感神経遮断薬とは】 副交感神経遮断薬とは、ムスカリン受容体においてアセチルコリンと拮抗する薬物である。 【副交感神経遮断薬の分類】 ・ベラドンナアルカロイド ・合成アトロピン類似薬 ベラドンナアルカロイドとは、ベラドンナなどのナス科植物... -
薬理学
【保存版】副交感神経刺激薬の一覧と作用機序まとめ
【副交感神経刺激薬とは】 副交感神経刺激薬とは、副交感神経節後繊維の伝達物質であるアセチルコリンに対して影響を与えるか、アセチルコリン受容体に直接作用することで副交感神経興奮時と同じ効果を示す薬物である。 【副交感神経刺激薬の分類】 ・コリ... -
薬理学
【保存版】交感神経遮断薬の一覧と作用機序まとめ
【交感神経遮断薬とは】 交感神経遮断薬とは、交感神経を遮断することでその機能を抑制する薬物のことである。 【交感神経遮断薬の分類】 ・α受容体遮断薬 ・β受容体遮断薬 ・α-β受容体遮断薬 ・アドレナリン作動性神経遮断薬 α受容体遮断薬やβ受容体遮断... -
薬理学
【保存版】交感神経刺激薬の一覧と作用機序まとめ
【交感神経刺激薬とは】 交感神経刺激薬(アドレナリン受容体刺激薬)とは、交感神経に存在するアドレナリン受容体を刺激した時に交感神経機能が刺激された場合と同様の効果を発現する薬物である。 【交感神経刺激薬の分類】 ・直接型交感神経刺激薬 ・間... -
薬理学
Gタンパク質共役型受容体
【Gタンパク質共役型受容体とは】 Gタンパク質(GTP結合タンパク質)共役型受容体は、イオンチャネル内蔵型受容体やチロシンキナーゼ型受容体と並ぶ有名な薬物受容体の一種である。 ・アドレナリン受容体 ・ムスカリン受容体 ・オピオイド受容体 ここでは...