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ヒュッケル則(芳香族性)
芳香族とは、環状不飽和炭化水素ののことであり、次のような化合物に代表される。
芳香族化合物は共役系でありπ電子が非局在化しているため、これらの化合物は比較的安定した状態を保つことができている。
この非局在化をうまく行うための条件として以下のようなものが知られている。
POINT非局在化を行う条件
①環全体が平面構造になっている
②環を構成する全原子がsp2混成軌道をとっている
③π電子系に含まれる電子の数が4n+2(n = 0、1、2…)個である(ヒュッケル則)
②環を構成する全原子がsp2混成軌道をとっている
③π電子系に含まれる電子の数が4n+2(n = 0、1、2…)個である(ヒュッケル則)
これらの条件を満たしていると化合物は電子の非局在化を行うことが可能となり、従って安定した構造を取ることができる。中でも③はヒュッケル則と呼ばれており、有名な条件である。