家庭の医学– category –
日常に潜む疾患の原因・予防・治療などのついて
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ビタミンD「歴史・種類・構造・働き・欠乏症・過剰症」
【ビタミンDの歴史】 骨の変形をきたす「くる病」という病気は古くから知られていた。1919年にロンドン大学のMellanbyはくる病が栄養障害であること、またタラの肝油の中にくる病を治す成分(=抗くる病成分)が含まれていることを証明した。当初、その成... -
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ビタミンA「歴史・種類・構造・働き・欠乏症・過剰症」
【ビタミンAの歴史】 ビタミンAは世界で初めて発見されたビタミンである。1827年に科学者のProutが「タンパク質・脂質・炭水化物が生体の生育に必須であること」を発表した。しかし、後になってこれらの栄養素が全て基準値の範囲に収まっていたとしても正... -
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ビタミンの摂取基準
【ビタミンの摂取基準】 ビタミンの摂取基準として重要なのは以下の5つです。 ・推定平均 ・必要量 ・推奨量 ・目安量 ・目標量 ・耐用上限量 はじめに、健康の維持・促進のため「推定平均必要量」と「推奨量」の2つが設定され、これらの指標を設定する... -
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ビタミンの定義・種類・名前
【ビタミンの定義】 ビタミンとは「微量で生体機能の調節を行い、生体内で合成されないか又は生体内で合成されるが必要量に満たない物質」のことです。 本来は「微量で生体機能の調節を行い、生体内で合成されないもの」という定義がされていましたが、後... -
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食品の腐敗
【腐敗とは】 腐敗とは、人が食べることができないような状態に食品が分解されることである。 食品は微生物の増殖によってタンパク質が変質することによって腐敗するため、微生物が繁殖しやすい環境などでは腐敗が起こりやすい。 ここでは、腐敗を起こす代... -
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糖尿病の診断基準
【糖尿病の診断基準】 糖尿病かどうかを判断する上で重要となるのは「血糖値」と「慢性的であるか」の2点である。 ・血糖値 空腹時≧126mg/dL , OGTT2時間≧200mg/dL , 随時≧200mg/dL ・HbA1c(慢性的かどうかを判断する指標) HbA1c(NGSP)値≧6.5% , Hb... -
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インスリン分泌障害とインスリン抵抗性
【インスリン分泌障害】 インスリン分泌障害は2型糖尿病の原因の1つである。 インスリンは通常、次のようなステップで分泌される。 インスリン分泌の流れ ① 常時、少量が分泌されている(基礎分泌) ② 食事を摂る ③ 血糖値が上昇 ④ インスリンの追加分泌... -
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1型・2型糖尿病の原因と症状
【一型糖尿病の原因】 一型糖尿病は、遺伝的要因と環境的要因の2つが組み合わさることによって膵臓のランゲルハンス島β細胞が破壊されることで発症する。 POINT 第1要因:遺伝的要因 生まれつき特定のHLA型を持ち、膵臓のランゲルハンス島β細胞が常に狙... -
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インスリンによる血糖値低下の仕組み
【インスリンによる血糖値低下の仕組み】 インスリンは血糖値を低下させるホルモンとして知られている。 ここでは、細胞内への糖の取り込みからインスリンが放出され血糖値を低下させるまでのメカニズムを解説していく。 【GLUT2とGLUT4】 まずは予備知識... -
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血糖調節に関わるホルモンとその作用
【血糖調節ホルモンの分類】 血糖調節ホルモンは「血糖を上げるホルモン」と「血糖を下げるホルモン」に分類することができる。 POINT 血糖を上げるホルモン ・グルカゴン(膵臓のランゲルハンス島のα細胞から分泌) ・カテコールアミン(交感神経や副腎髄...