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toru_ayase
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病態生化学
尿の比重と浸透圧
尿の濃さの指標として「尿比重」と「尿浸透圧」が存在する。 尿比重は尿中に含まれる溶質の質量を、尿浸透圧は尿中の溶質内に含まれる粒子数を表している。 両者の基準値は尿比重1.015〜1.030、尿浸透圧200〜850mOsm/kgとなっており、慢性腎不全では尿の濃... -
病態生化学
速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)の一覧と作用機序
【速効型インスリン分泌促進薬一覧】 グリニド薬一覧 ・ナテグリニド ・ミチグリニド ・レパグリニド 【速効型インスリン分泌促進薬の作用機序】 速効型インスリン分泌促進薬は、(SU構造は有さないが)SU薬と同様に膵臓のランゲルハンス島β細胞上のATP感... -
病態生化学
糖毒性
【糖毒性とは】 高血糖が長期間持続すると、“高血糖自体”が膵臓のランゲルハンス島β細胞のインスリン分泌能を低下させる。(高血糖の原因の1つがインスリン分泌能の低下であるが、高血糖自体がそれをさらに助長するということ) また、インスリン抵抗性を... -
病態生化学
スルホニル尿素薬の一覧と作用機序
【代表的なスルホニル尿素薬一覧】 スルホニル尿素薬一覧 第1世代 ・トルブタミド ・グリクロピラミド ・アセトヘキサミド ・クロルプロパミド 第2世代 ・グリベンクラミド ・グリクラジド 第3世代 ・グリメピリド 【スルホニル尿素薬の作用機序】 スル... -
病態生化学
糖尿病治療薬まとめ
【糖尿病治療薬まとめ】 糖尿病治療の際に用いられる「インスリン分泌促進薬・糖吸収調節薬・抗インスリン抵抗性薬・尿糖排泄薬」を一覧にし、作用機序・適応・注意事項などについてまとめました。 【インスリン分泌促進薬(スルホニル尿素薬)】 スルホニ... -
病態生化学
尿検査の特徴や尿色調・採尿法などについて
【尿検査の特徴】 尿検査は他の検査と比べて以下のような特徴がある。 POINT ・簡便で迅速に検査可能 ・購入が簡単である ・非侵襲的に多量に採取できる ・腎臓・尿路に関する直接的な情報が得られる ・血液検査に比べると病態の特定に関する信頼性は低い ... -
病態生化学
膿尿
【膿尿とは】 膿尿とは、尿中に多数の白血球が混ざっている状態のことであり、腎盂腎炎や腎膿瘍、前立腺炎、尿道炎、膀胱炎などの際によく見られる。 以下は膿尿に関する重要事項である。 ・黄白色に混濁 ・尿沈渣で白血球が5個/HPF以上 ・高度の膿尿では... -
病態生化学
血尿の種類・原因
【血尿の分類】 血尿とは、腎臓や尿管からの出血により多くの赤血球が混在している尿のことである。 血尿には、肉眼で一見して血尿であると判断できる「肉眼的血尿」と、尿沈渣を顕微鏡で確認して初めてわかる「顕微鏡的血尿」の2種類存在する。 肉眼的血... -
病態生化学
腎臓・泌尿器系の疼痛
【腎臓・泌尿器系の疼痛】 腎疾患が直接的な原因となって疼痛が起こることは少なく、排尿痛や疝痛がある時は、多くの場合“泌尿器系疾患”が関わっている。 症状原因となる疾患 腎疝痛・背部から側腹部にかけての疼痛・突発的で刺すような痛み・悪心/嘔吐/頻... -
病態生化学
頻尿の原因
【頻尿とは】 頻尿とは通常と比べて排尿回数が多くなる疾患のことである。 頻尿回数は通常日中に4〜6回、夜間に0〜1回とされているが、頻尿を患うと1日10回以上の排尿を繰り返すことになる。 【頻尿の原因】 頻尿の原因として有名なのは以下の4つであ...