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toru_ayase
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物理化学
系と外界・内部エネルギー
【系と外界】 エネルギーや物質が出入りする世界の一部を系、世界の中で系以外の部分を外界、系と外界の境目を境界という。 系は大きく3つに分類することができる。 系の分類 開いた系 外界とエネルギーも物質も授受する系 閉じた系 外界とエネルギー... -
物理化学
実在気体の状態方程式(ファンデルワールスの式)
理想気体は「気体自身の体積がない」という実際にはあり得ない条件をもつ気体であり、その条件の元に作られたのが理想気体の状態方程式「PV=nRT」であった。 従って、この方程式を実在する気体に適用することはできない。 実在する気体分子は、体積Vの容器... -
物理化学
ドルトンの分圧の法則とmol分率
【ドルトンの分圧の法則とmol分率】 ドルトンは「理想気体の混合物の示す圧力(全圧)は、各気体の分圧の和に等しい」ということを発見した。 P全=P1+P2+...+Pn ちなみに、全圧・分圧とモル分率の関係についても理解をしておく必要がある。 P全×na=Pa モル... -
物理化学
ボイルの法則・シャルルの法則・ボイルシャルルの法則
【気体の状態方程式】 圧力をP、体積をV、温度をT、物質量をn、気体定数をRとしたとき、理想気体の状態方程式は以下のように表される。 PV = nRT 【ボイルの法則】 ボイルは「一定温度で一定量(一定物質量)の気体の圧力は体積に反比例する」ということを... -
薬理学
競合的拮抗作用・非競合的拮抗作用
【競合的拮抗作用】 競合的拮抗作用とは二種類の薬物の作用点(受容)が同一で、アゴニスト(刺激薬・活性薬)の効果がアンタゴニスト(拮抗薬・遮断薬)により減弱されるような拮抗作用のことである。 アンタゴニストと受容体との結合は可逆的であり、受... -
薬理学
薬の用量に関する用語
無効量 効果を発現する最小量以下の用量 最小有効量 治療に有効な効果を示す最小の用量 有効量 最小有効量と最大耐量の間の用量 最大耐量 中毒症状を示さない限界の用量 最小致死量 死亡する固体がでる最小の用量 致死量 最小致死量以上の量(最小致死量を... -
薬理学
速効性薬物と遅効性薬物
速効性薬物とは注射薬では投与から数十秒から20分程度、経口薬では1時間以内に作用を発現する薬物のことである。 遅効性薬物とは投与から数時間から数日以上経過してから作用を発現する薬物のことである。 なおこれらの時間はあくまで目安であり速効性薬... -
薬理学
相加作用と相乗作用
相加作用とは、2つの薬物の作用点が一緒で併用したときの効果が各薬物の代数和になる作用のことである。 例:抗パーキンソン病薬同士・抗うつ薬同士の併用 相乗作用とは、2つの薬物の作用点が異なり、併用したときの効果が各薬物の代数和より大きくなる作... -
薬理学
直接作用・間接作用・局所作用・全身作用・主作用・副作用
【直接作用と間接作用】 直接作用とは体の器官に対して直接的に働く作用のことである。 間接作用とは直接作用の結果、そこに繫がる器官に対して引き起こされる作用のことである。 直接作用は薬の作用の第一段階であるため1次作用、間接作用は第2段階であ... -
免疫学
抗体の定義・種類・構造
【抗体の定義】 抗体とは抗原と特異的に結合して免疫応答反応を引き起こすタンパク質分子のことである。 抗体の簡易画像 抗体の抗原結合部位はタンパク質や細菌などの高分子化合物を抗原として認識し、その認識された部位はエピトープ(抗原決定基)と呼ば...