スニチニブ(商品名:スーテント)の作用機序・適応・副作用・使用上の注意

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概要・作用機序

スニチニブ(商品名:スーテント)は2008年4月に承認された分子標的薬であり、血管新生に関与する血管内皮細胞増殖因子受容体(VEGFRと、腫瘍増殖に関与する血小板由来増殖因子受容体(PDGFRなどの受容体を標的として抗ガン作用を示す薬物である。

スニチニブ(スーテント)の適応

POINTスニチニブ(スーテント)の適応 ・消化管間質腫瘍(GIST)
・根治切除不能または転移性の腎細胞がん

スニチニブ(スーテント)の適応は、消化管間質腫瘍(GIST)と根治切除不能または転移性の腎細胞がんである。

スニチニブ(スーテント)の副作用

POINTスニチニブ(スーテント)の副作用 ・肝機能障害
・手足症候群
・脱毛
・爪や頭髪の変色
・甲状腺機能障害

肝機能障害(ASTやの上昇を伴う)やそれに起因して黄疸などが現れることが多い。
また、手足が腫れたり、皮膚が乾燥して表面からはがれてしまったりといった症状を特徴とする「手足症候群」も確認されている。
さらに、脱毛や頭髪、爪の変色、甲状腺機能障害などが認められる場合もある。

スニチニブ(スーテント)の使用上の注意

妊婦および妊娠している可能性のある女性には使用できない。また、めまいや眠気(重度だと突然の意識消失)などが起きる可能性があるため、車の運転や工事機械等の運転・操作は避ける必要がある。
また、グレープフルーツジュースはスーテントの作用を強め、副作用を誘発することがあるので控える必要がある。

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