薬物動態学– category –
薬の体の中での動きを理論に基づいて考える学問
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薬物動態学
胃内容排出速度(GER)
【胃内容排出速度とは】 胃内容排出速度(GER)とは、胃から腸に薬物が移行する際の速度のことである。 ここでは、胃内容排出速度の特徴と、それが薬物に与える影響に付いて確認していく。 【胃内容排出速度(GER)の特徴】 ・通常の薬物の場合、GERが小さ... -
薬物動態学
物理化学的相互作用と薬物吸収変化
【物理化学的相互作用と薬物吸収変化】 様々な物理化学的相互作用によって、薬物の吸収に変化が見られることがある。 吸収が増大する場合と低下する場合に分けて確認していく。 【吸収が増大する場合】 ・固体分散体化(ニフェジピンン) ・微粉化(グリセ... -
薬物動態学
一次性・二次性輸送担体と輸送エネルギー・基質
【一次性輸送担体と輸送エネルギー・基質】 まずは、代表的な一次性輸送担体と輸送エネルギー・基質の関係について確認していく。 ・代表的な一次性輸送担体 P糖タンパク質 ・輸送エネルギー ATP ・基質 ドキソルビシン、パクリタキセル ベラパミ... -
薬物動態学
pH分配仮説
【膜透過と薬物の形】 分子形薬物 → 膜透過できる! イオン形薬物 → 膜透過できない! 分子形薬物は膜を透過することができるが、イオン形薬物はできない。 このことを踏まえてpH変化と酸性・塩基性薬物について考えていく。 【pH変化と酸性薬物】 pH> pK... -
薬物動態学
単純拡散・促進拡散・能動輸送・膜動輸送
【単純拡散】 ・濃度勾配に従う ・ATPを消費しない ・透過速度はFickの拡散式に従う ・脂溶性が大きい程透過しやすい ・分子サイズが小さい程透過しやすい ・共存物質の影響を受けない 単純拡散では、透過速度は濃度勾配(濃度差)に比例する。つまり、薬...
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