造血因子

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造血因子

血球は、赤血球・白血球・血小板に分類することができるが、これら3種類の血球は全て多能性幹細胞造血幹細胞)と呼ばれる細胞から分化して作られている。
分化の各段階では、ある特異的な刺激因子(=造血因子)が関与しており、ここではそれらの中でも特に有名なものについて紹介する。

エリスロポエチンEPO

エリスロポエチンEPO)は、腎臓の尿細管周辺の繊維芽細胞によって産生される造血因子である。
赤血球の分化や増殖に関与しており、これが不足すると腎性貧血に陥る。

トロンボポエチンTPO

トロンボポエチンTPO)は、肝細胞により産生される造血因子である。
巨核球系前駆細胞の分化や増殖に関与している。

顆粒球コロニー刺激因子G-CSF

顆粒球コロニー刺激因子G-CSF)は、マクロファージや骨髄間質細胞により産生される造血因子である。
好中球系前駆細胞の分化や増殖に関与している。

マクロファージコロニー刺激因子M-CSF

マクロファージコロニー刺激因子M-CSF)は、マクロファージや骨髄間質細胞により産生される造血因子である。
単球やマクロファージ系前駆細胞の分化・増殖に関与している。

造血因子まとめ

上で扱った造血因子を一覧表にする。

造血因子 産生細胞 造血作用
エリスロポエチン 繊維芽細胞(尿細管周辺) 赤血球の分化・増殖
トロンボポエチン 肝細胞 巨核球系前駆細胞の分化・増殖
顆粒球コロニー刺激因子 マクロファージ・骨髄間質細胞 好中球系前駆細胞の分化・増殖
マクロファージコロニー刺激因子 マクロファージ・骨髄間質細胞 単球やマクロファージ系前駆細胞の分化・増殖
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